ボストン・テリアの選び方・飼い方

Life with Boston Terrier

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ボストン・テリアの選び方・飼い方

子犬の選び方(1)

良いボストン・テリアの子犬とは?

子犬はどんな子を見ても可愛いいものですが、子犬でいる時期というのはわずかに数ヶ月です。犬を飼うということは12年~15年、家族の一員として暮らしていく決意をしなくてはいけません。大人になってからの方が何倍も長い時間を共に過ごしていくことになりますので想像力を働かせていく必要があります。

それゆえによりよい個体を選ぶことが大切になってきます。「一目見て衝動買い」ではなく、キチンとした計画をたてて、犬を飼っていくための環境、新しい家族を迎えるための準備、などを整えながら選んでいくことが必要です。

子犬の選び方(2)

良いボストン・テリアの子犬とは?

飼い主として

  • ボストン・テリアを飼うための環境は整っていますか?
  • ご家族と相談して、きちんとした計画性をもっていますか?
  • 10数年、一緒に暮らしていく覚悟はできていますか?

飼ってしまってから後悔しても遅いのです。かわいい子犬でいる時間はとても短いものです。子犬は成長していく命です。気にいらないからといって物置にしまっておくことも、安易に誰かにあげるなどと言うわけにはいきません。その為には、少なくとも両親のどちらかは自分の目でしっかりと確かめてください。

子犬の選び方(3)

良いボストン・テリアの子犬とは?

環境を確認する

  • この子はどんな環境で育ったのか?
  • 親犬は?ご自身の目で確認しましょう
  • 育て方、性格、どうしていけばいいのか?理解しましょう
  • 大切な命をあなたにお渡しします最期まで生かしてください

それでも、距離的にも時間的にも無理があるのであれば、何度もコンタクトを取った上で十分に納得してから飼うか、信頼のできる人にお願いをするべきです。その上で、子犬を選んでいってください。

子犬の選び方(4)

良いボストン・テリアの子犬とは?

良い子犬というのは、良い気質をもち健康で知己に富んでいます。良いボストン・テリアの子犬は、綺麗な目をして、その目は好奇心に溢れ、毛艶もよく、みかけよりもずっしりと重いです。

ボストン・テリアは小型犬ですが、Toy Dogではありません。子犬でも、ある程度の骨量を持つ、しっかりした個体を選ぶべきです。生後60日前後で1.3kgは超えているのが理想です。

自分の生涯の伴侶としてふさわしいかどうかを、冷静に見極め、子犬を選んでいくようにしてください。

ボストンの飼い方(1)

室内飼いで温度管理を適切に

人間が大好きで友好的な性格のボストン・テリアは人の話を聞くのが大好きです。なにかあれば話かけてあげてください。長い話は必要ありません。「良い子でお留守番しててね。」「お仕事に行ってくるね。」「良い子にしてたね。」などと幼児に言うような会話をボストン・テリアは非常によく理解し、そして、伴侶として彼らの本領を発揮してくれるようになるはずです。

短毛で、なおかつ短頭種のボストン・テリアは、暑さと寒さに決して強くはありません。基本は絶対に室内飼いです。室内では人が快適に過ごせる温度であれば問題はありません。

ボストンの飼い方(2)

室内飼いで温度管理を適切に

冬場、散歩に連れ出すときは比較的、暖かい時間帯を選ぶようにしてください。寒い時間帯に出かけなければならない時には、セーターなどの上着を着せるのもいいでしょう。しかし、冬より気をつかうのは真夏です。

夏場、日中の散歩は絶対に避けるべきです。人より地表に近い高さのボストン・テリアは、まともに地熱を吸い込みオーバーヒートしてしまいます。散歩などに出かけるときは、必ず出る前に地面に手を当てて地熱がないことを確認し、十分な暑さ対策を考慮してあげてください。車での外出時もクーラーをかけ車内温度を下げてから乗せてあげるなどの温度管理を心がけるようにしてください。

以上の事に気をつけていただければ、特別に飼う事が難しい犬種ではありません。

健康・飼育環境

環境:気温への対応

犬は一般的には暑さに弱く、特に我が国の高温多湿な環境ではかなり辛いでしょう。人の場合、体温調節は発汗により効率よく行われますが、犬の場合は効率の悪い口からの浅速呼吸(パンティング)で行います。さらにボストン・テリアのような短頭種の場合は喉周辺の構造上効率が悪く、体温上昇に対するコントロールが苦手です。

そのために長頭種と比べて熱射病の危険性が高く、夏場の散歩の時間帯や車中の温度など心配りが必要となります。また、短毛の小型犬であることから、冬の寒さにも弱く、以上から考えると室内飼育を基本とするべきです。

ボストンのしつけ(1)

家族の一員としてルールを決めよう

ボストン・テリアはしつけに関しては、非常に頭のいい犬種です。そこでまず、子犬を迎える前には、その家庭でのルールを決めておく事です。たとえば、Aさんの家庭では良い事でも、Bさんの家庭ではいけない事があるでしょう。その家庭、家庭で犬に対しての寛容範囲は異なるはずです。

ご家族でよく話し合いをして「何をしたらいけないか」というルールを決めておくようにしてください。

それはしつけに対して、子犬の混乱を避ける為には絶対に必要な準備です。

ボストンのしつけ(2)

家族の一員としてルールを決めよう

子犬がなにかをしたときに、お母さんには叱られるのに、ほかの家族には叱られないという事になれば、どれが正しいのか子犬は解らなくなってしまいます。いけない事はいけない事として理解させなければなりませんので、人間の方が犬に対してのルールをしっかりと把握して接していくことが大切になってくるのです。

しつけの基本は「ひとつ叱ってみっつ褒め」です。トイレのしつけでもなんでも望む行動が出来たときには、大げさに褒めてあげます。望まない行動をしたときには短く大きな声で「いけない」「ノー」と叱ったあと、しばらく無視をしてください。人が大好きなボストン・テリアは無視されることを嫌います。

ボストンのしつけ(3)

家族の一員としてルールを決めよう

体罰は避けてください。叱られる度にぶたれると犬は人の手を嫌うようになります。人の手は愛撫してもらう道具であって体罰の対象になってはいけません。体罰を繰り返すと人が手を出しただけで噛むような犬になります。

また、甘噛みがエスカレートしたときなどは、抱いて子犬の耳の端を軽く噛んでみてください。「キャイン。」と鳴きます。でも、それで噛むという行為は痛いという事を学習します。

大きな声がだしずらい、なかなか言うことを聞いてくれないなどがあれば、サランラップの芯や、新聞紙を硬く巻いて棒状のものを作っておき、机の角などを叩いて大きな音をたてて驚かせるようにしましょう。犬は大きな音を嫌いますので自分がいけない事をしたんだと認識をします。

ボストンのしつけ(4)

家族の一員としてルールを決めよう

そして、けじめのある生活をさせる事です。ついつい可愛いからとサークルから出して遊ばせない事です。特に子犬の間は人間の都合、気分ではなく、きちんと遊ぶ時間、食事の時間を決めて接してあげてください。犬は習慣性のある動物です。人がだらしなく飼えば犬もだらしなくなってしまいます。大事に育てる事と、甘やかす事とはまったく違います。子犬を大切だと思えば思うほど、先のことを考えてご家族全員がしつけをしているのだという自覚を持って接してあげてください。トイレのしつけにしても、ほかのことにしても焦らずに続けていく事です。「まだ、出来ない。」ではなく「これは出来るようになった!」でいいのです。犬も人と同じようにその子、その子で個性がありますので、まずその子の個性をよく観察し、その子にあったしつけのペースをつかんでいくようにしてください。

ボストン・テリアの食事(1)

良質のたんぱく質と脂肪分

小型犬であってもトイドッグではないボストン・テリアは、エレガントさを失わない程度の骨量と正しい筋肉が要求されますので、子犬のうちから正しい食事管理で飼うようにしてください。そのためには良質のたんぱく質と脂肪分が必要となります。良質のフード6~7割に対し3~4割の鶏肉・牛肉・レバー・チーズを混ぜて与えるようにしていきましょう。

ボストン・テリアの食事(2)

良質のたんぱく質と脂肪分

幼犬時には発育に応じてそれらを増量するようにしてください。ボストン・テリアは大体生後1年前後で成犬に成長しますので、この頃を目処にパピーフードから成犬用に切り替えることを考慮します。もし痩せている子でしたら、少し長めに様子を見ながら、逆に、太りやすい子には無理なダイエットをさせるよりも、野菜などを加えて満足感を与えながらカロリーコントロールをしていきましょう。